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その四   宿 貝 選 び
ナキオカヤドカリ組

ムラサキオカヤドカリ組

我が家の全メンバーです。 ちょっと失礼して撮影にご協力願いました (-ll-)ありがとう、ゴメンネ
大きさ比較の為、ペットボトルのキャップ(直径30mm)を一緒に移しましたが、ほぼ実物大に写っていると思います。

宿貝の大きさや形は本人@@の好みがあるので、貝殻の大きさとオカヤドの大きさが、必ずしも比例するとは限りません。
親ハサミの大きさで比較すると判りやすいと思います。
ナキオカ組は体の大きはほぼ同じですが、貝の形が違うので一見はグリーンサザエの方が大きく見えます。
宿殻の大きさが、あまり変わらない上中央の2匹は明らかにハサミの大きさが違うし、かなりの体格差があります。
ムラサキ組は貝殻の大きさほど体格差はありません。小さい貝に入った上の子は身体がはみ出しています (この子は小さい貝殻が好みのようです) が、ピンク色の子より少し小さいだけです。


下の写真は、最初に着ていた (たぶん沖縄に居たときから) 貝と今の宿貝の大きさ比較です。
この子達は、我が家にやって来て2年足らず (グリーンサザエの子は1年) 脱皮も年に1回のペースなので、あまり大きくはなっていません。

しかし、こうして並べて見ると、野生の時は小さな宿貝を無理して着ていたのがわかります。特に右上のムラサキは穴だらけの小さな貝で脚がほとんどはみ出したヘルメットクラブ状態でした。

ムラサキ組はおそろいの貝殻  
他所様のお宅では頻繁に宿貝を換えるという話を聞きますが、我が家では最初に物色してお気に入りを決めてからは、あまり宿貝を換えようとしません。(今までの宿換えは、メンバー紹介で既述しているので省きます)

たまにはお着替えして飼育者を悦ばせよう ・・・という孝行者はいません。

       実は上の写真の古着と今着ているお気に入りの他に  
こーんなに沢山のお着替えがあるのです。

【宿貝コレクション】 クローゼットは充実しています 一部に2枚貝が・・・

貝殻専門店で購入したもの 33個
食後の再利用          5個
海で拾ったもの          4個

合計42個 ・・・(衣装持ちですね)
右端の貝は大きすぎて一番大きなムラサキもまだ無理だし、中には宿貝に向かない形のものもありますが、
この中から選びに選んだので
身体にぴったり合っている ・ 本人がよほど気に入っている 
だから身の危険を冒してまで、宿貝交換をしようとしない・・・・・と考えるべきなのでしょうか?

そうすると逆に頻繁に宿換えする個体は、自分の宿貝が気に入らないのかもしれませんね
飼育者は面白くなくとも 『宿換しない個体の方が安定しているのかな?』 と思って我慢します

まぁ、そのうち脱皮の2・3回もすれば少しは大きくなって、このコレクションも役立つでしょう。



宿貝についてのご注意

くれぐれも、宿貝から無理矢理引っ張り出して 他の貝に入れよう としてはいけません
当たり前のことですが、こんなことをしたらオカヤドが死んでしまう恐れもあります。
ヤドカリを貝から出す方法などを書いたものもありますが、貝から無理矢理出されることはオカヤドカリにとって大きなストレスとなります。絶対に止めましよう。


装飾用に売っている貝殻
装飾用の貝殻はほとんどは漂白処理がされています。また、貝殻の色柄を鮮やかに浮かび上がらせるために、薬品で表面を少し溶かしている物もあるそうです。 よく、サザエなどの表面を削って真珠色になるように加工している貝も見かけますが、これとは別の手法で強力な薬品が使われていると聞きました。
薬剤は洗い落としてから販売していると思いますが、少しでも残っていればオカヤドカリにとって大変危険です。
特に貝の奥にあれば見た目では判らないし、水で洗浄したくらいでは落ちないかもしれません。煮沸して薬品を溶かしたり、揮発させたりして有毒物質を取り除きましょう。

                 
鍋で煮る ⇒ 天日に干す (不安なら、もう一度鍋で煮て干す) 



とても危険なペイントシェル
実は私,、上の写真以外にも 『オカヤドカリ専用の貝殻』 を持っています。 親切な友人がプレゼントしてくれたものです。
   ハーミーズハウス 1個500円也
  右から ラグビーボール ・ ラメ模様 ・ 星条旗

    カワイイでしょうか?  綺麗でしょうか??
      

この貝殻を戴いたのは、オカヤドを飼い始めて間もない頃でしたので、ペイント貝がオカヤドに良くないなんて知りませんでした。
しかし、パッケージを開けた途端に
                            
臭ーーーい!(思いっきりラッカー臭が)
まさにペンキ塗りたて状態でした。
オカヤド達がシンナー中毒? になりそうだったので、臭いが消えるまでは・・・と棚の上でホコリを被って放っておかれる運命に・・・
その後、「ペイント貝殻の塗料をオカヤドが剥がして食べる」 とか 「塗料が生体に癒着する」 とかの情報を目にして、臭いが消えても 『オカヤドカリ専用の貝殻』 は使われないままです。

さて、この貝殻のうち黄色いラグビーボールは、フリーリングの床に落としただけでひびが入ってしまいました。

薬品でかなり薄くなるまで溶かされていたためです。手に取ると、とても軽くて、強く握ったらつぶれてしまいそうです。
ココまで薄くしなければならない理由は何でしょう。着色しやすくするためでしょうか? 元の色柄を消すためでしょうか?

使われている塗料の種類や成分は不明ですが、中央のラメ模様はラメマニュキュアにそっくりです。星条旗の星は☆型スパンコールを接着剤で貼り付けています。 

この3つの中で、星条旗は恐らく白ペンキにドボンと浸けてから模様付けしたものと思われ、貝殻の内側も白い塗料に覆われています
癒着まではしなくとも、生体の腹部に影響はないでしょうか? 貝殻を支える足は内側に上手く引っ掛かるのでしょうか?

手元にあるペイントシェルをじっくりと見るだけで色々なことが判るものですね。少なくとも命あるものの家にするには危険すぎます。
           ペイントシェルを宿貝にするのはやめましょう


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