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行 政 の 対 応
(行政の取り組みと考え方)


は じ め に
当サイトの中で「カップ詰め反対」のオンライン署名活動を紹介しているそお風さんから、掲示板に行政機関からのメールを紹介していただきました。
そお風さんがオカヤドカリの間違った(酷い)販売方法を行う業者について、大阪府と東京都に対してメールで指導要請したことに対する返事でした。
今まで、多くの方が監督官庁にお願いしたり、問い合せたりしても果果しい返事は得られないことが多かったと思いますが、そお風さんは担当部署を探し出して直説メールを送ることで、大きな成果をもたらしてくださいました。
同じ小さな命を愛するものとして、そお風さんのご努力には感謝してやみません。


私は、今回の行政側の誠意ある対応と丁寧な結果報告のメールを目にして(失礼ながら)少なからず驚きました。
じっくりと文面を読み返すうちに、この末端行政の担当者の方々は、問題のある生物の取扱いを防ぐために、日々懸命に努力されているのではあるまいかと考えました。

 1.動物愛護の精神から、違法ではなくても道徳的に問題があればアドバイスというかたちで指導

 2.間違った販売方法 → 安易な飼育 → 無責任な放逐・放流 という図式から将来の生態系破壊
  を防ぐための活動

特に「無責任な放逐・放流」により各地で外来生物被害が出ているほかに、国内であっても他所から遺伝的に違う種が入ってきたためにその土地固有の種が途絶える(脅かされる)という事態も起こっています。
これらは飼育者のモラルの低さによるものですが、「簡単に飼える」と安易に煽って十分な知識と飼育設備の説明もなく販売する業者側にも責任はあると思います。
オカヤドカリだけでなく、昆虫や魚類などの法律で規制されていないペットについては、種類も多く販売場所も多岐に渡るため実態も掴めず、行政指導も困難を極めていると拝察します。

私たちにできるのは、『絶対に捨てない・逃がさない』ということと、
目に余る事態を見かけたら通報する・行政や社会に訴えかけるということではないでしょうか?
そお風さんのように担当部署の方の目に届けば、適切な対応を受けられます。
また、行政の担当者も市民からの情報(通報)を求めているのではないかと思いました。担当部署の方々だけでは、全容を把握することはおろか、問題のある販売の現場を見つけることも容易ではありません。
こうした行政の草の根の取り組みを支持し協力することが、大きな改革に繋がるのではないでしょうか。

間違っている事は、間違っていると声を出して社会全体の意識を変える(目を向けさせ、気付かせる)ことも大切だと思います。

管 理 人


なお、このページでは、行政の対応(考え方) に重点を置いて紹介していますので、要請・通報のメールは一部略させていただいています。引用元の全文は、記事下部にリンクを貼り付けていますので、そちらをご覧下さい。


大阪府 (虐待にはあたらなくても)

【そお風さんから大阪府庁へのお願い・質問メール】

Sent: Monday, August 22, 2005 5:13 PM
Subject: Inquiry from Washington


はじめまして。大阪に住む者ではありませんが、貴府下に営業本部を有する動物取扱業者による動物虐待について、行政指導して戴けるかどうかお尋ねしたくメールさせて戴きました。

動物虐待というより生物の命を顧みぬ商品開発販売方法を続けているのは株式会社マルカン、愛護の対象、至急救済の手の差し伸べられるべきはオカヤドカリです。
動物愛護法では動物の中に含まれていず、たとえ故意に殺そうと法違反としては取り締まることは出来ないのは承知ですが、この業者は貴府において届け出のされているプロの動物取扱業者であり、その販売動物について平成12年6月30日総理府令第73号動物取扱業者に係る飼養施設の構造及び動物の管理の方法等に関する基準に則り適正飼養しなければならない義務があります。そのことを知っていながら、法の保護を受けられぬことを良いことに生物として扱わぬという倫理性の欠如。愛護法の趣旨に鑑み、生物の適正取扱について貴職から何らかの勧告、行政指導を期待することは出来ませんでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、事態は急を要しておりますので、何卒早急に、貴職による見解だけでもお報せください。宜しくお願い致します。

                  以下略


【大阪府庁からの返信メール】

送信日時 : 2005年10月19日 1:45:08
件名 : Re: オカヤドカリを巡る問題について返答をお願いします



◇ ○ 様

 大阪府の動物愛護行政について御協力いただきありがとうございます。
さて、先日メールにてご依頼のあった(株)マルカンのヤドカリランドの件ですが、当方からマルカンの担当課長と連絡を取り、以下の結果を得ましたので報告します。

課長に対して、マルカンが販売しているヤドカリランドについて大阪府に相談のメールが来ていることを伝え、詳細を聞いたところ、課長の説明では、

 
1 消費者、販売店からもいろいろ言われ、また、今回行政からもお話をいただいた。
   来年の商品では改善するよう、社内で検討している。
 2 現商品については、シーズンも終わりで店頭の在庫も少なく、今引き上げて改善することは困難。
 3 ただし、動物愛護思想も十分理解しているし、今後、販売店の取扱指導や商品の改善について社内で
   十分検討する。


とのコメントを得ました。
 府としては、みだりに傷つけたり、殺したりといった虐待にまでは当たらないと判断しましたが、飼育方法に改善の余地があることから、来年以降、飼育法等を十分研究の上、問題のない方法で販売するようアドバイスを行いました。
今後とも、大阪府の動物愛護行政に対しまして、御協力いただきますようおねがいいたします。

          大阪府環境農林水産部動物愛護畜産課 動物愛護グループ □□□□


記事引用元(全文掲載)は、こちら





東京都 (法の目的を達成するために)

【そお風さんの通報と要請】

件名: ゲームの景品として虐待、死なされているオカヤドカリ
日付: 10月9日(米西海岸時間)


生活文化局広報広聴部都民の声課 様

初めまして。

小さな生物、それも天然記念物である筈のオカヤドカリが、UFOキャッチャー、クレーンゲームの景品としてカプセル等に詰められ、物扱いされているとの情報があります。何年か前、東京都が初の行政指導で止めさせたイセエビのクレーンゲームの再来ではないでしょうか。私は今は引退し海外に居住する者ですが、依然知人や家族親戚、甥姪等多くの若い世代の身内を東京や近県に持つ身で、この問題を他人事と看過することが出来ません。
直ちに調査並びに指導命令等必要な措置を取られますようお願い申し上げます。場所は、私が情報を頼ったインターネットの掲示板には「XX(駅)東口の小さなゲームセンター」としかありませんが、貴職であれば容易に特定可能と思います。


                  以下略


【東京都の対応・考え方】

Subject: 都民の声への回答(オカヤドカリについて)
Date: Tue, 25 Oct 2005 19:29:33


◇ ○ 様

お返事が遅くなり申しわけありません。
「都民の声」に寄せられたお問い合わせに回答します。

 ご存知のとおり、「動物の愛護及び管理に関する法律」では「愛護動物」として爬虫類以上を規定していますので、オカヤドカリについては法による罰則等はありませんが、動物を遊技の対象や景品にすることは、安易な飼育や不適正な飼育、遺棄などにつながるおそれがあり、生命尊重、友愛等の情操の涵養という法の目的を達成するためには、都としても、強制力を伴う手段はないものの、何らかの働きかけは必要だと考えております

 ご指摘の「XX東口の小さなゲームセンター」については、店舗を確認することができましたので、調査を行いました。
 調査の時点では既にオカヤドカリの取扱いは終了していましたが、ゲーム機器の設置状況、オカヤドカリの飼育管理状況などを聞き取りしました。
 また、「動物の愛護及び管理に関する法律」を説明し、動物を遊技の対象にすることに対する意見が寄せられていることを伝えるとともに、今後景品を選定する際にはこれらのことに配慮するよう指導し、了解を得られました。

 オカヤドカリのほかにも魚類などが景品として流通している実態もあるようで、個々のゲームセンターの問題というよりは、業界全体の意識を変えない限り、これらの問題の解決は難しいと思われます。 
 今後、全ての事例について対応できるとは限らず、また対応できても、法律の説明と取扱いにあたっての配慮を求めることが行政としての限界ですが、このような説明や指導により、業界の意識を向上させていくことは必要ではないかと考えております。


 なお、メールのなかには「東京都が初の行政指導で止めさせたイセエビのクレーンゲーム」という記述がありますが、当時の経緯としては、都は今回と同様に法の趣旨から好ましくないという説明を行い、また、動物愛護団体からのクレームが多く寄せられ、マスコミに取り上げられたこともあり、業者が自主的に中止したというものです。

 今後とも東京都の動物愛護事業に対するご理解、ご協力をお願いします。


            東京都福祉保健局健康安全室環境衛生課動物管理係  担当:□□□□

記事引用元(全文掲載)は、こちら


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